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柳下さんへのお土産は、阪神タイガースの“勝ちの種”だった。
「あぁ、コレが。話には聞いていたけど初めて見た」と、言葉は少ないが一気に顔がほころぶ。
柳下さんが熱狂的な阪神ファンだというのは、かなり有名である。その熱の入れようは、寺泊の本社を見れば一目瞭然。
エレベーターホールの豪華な石張りの壁に、タイガースのペナントが1枚、2枚。エレベーターに乗り込めば、そこの壁にも1枚2枚、3枚。社長室のある4階のエレベーターホールには、新圧や八木ほか、選手のサインがズラリ。そして極めつけ、社長のデスクの後ろに、大きなタイガースの団旗が燦然と輝く。これは、よーっぽどホレ込んでいるんだなぁ。
「阪神は、小学校の4,5年の頃からファンでね。昔、藤村富美男という選手がいたんだけど、 それが野武士的なプレイヤーでものすごくカッコよかった。その人が好きで、以来、ずーっと阪神ファン。12球団あるプロ野球の中でも、巨人ファンは圧倒的に多いけど、巨人ファンってのは勝てば『あぁ、勝ったか』、
負ければ『あぁ、負けたか』と、その程度だと思うんですよ。ところがもう、阪神ファンというのは負ければ飯が なかなか喉を通らないし、勝てば何でもかんでもおいしくて、何でもかんでもバラ色に見えるしサ(笑)。
だから東京ドームでも、巨人ファンは5点、7点と差がではじめると、8回くらいで帰ってしまう。 阪神ファンはたとえ負けていても、試合が終わるまで帰らない。そういう“内容の濃さ”が阪神ファンにはあるのね。
ある新聞に『阪神ファンは、まるで我が子のように阪神がかわいいから、負けると自分がせつないし、勝てばものすごく嬉しい』 なんて書いてあったけど、そうだなぁと思いました。でも、阪神ファンは楽しみも多いけど、
苦しみも多い。シーズン中は疲れますよ、毎日(笑)」
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